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【QGISパソコン必要スペック】使用歴6年が解説、ダウンロードが遅い時は必見

【QGISパソコン必要スペック】使用歴6年が解説

QGISのダウンロードが遅い、QGISでの操作が遅いなど、思ったことはありませんか?
実は、使っているパソコンのスペックが原因の可能性があります。
なぜなら、データのダウンロードの早い、遅いは、パソコンのスペックが原因だからです。
私は、コンサル系IT会社でQGISでの作業を6年以上をしています。日々の業務の中でQGISのトラブルに遭遇してきました。
この記事では、QGISのダウンロード、QGISの作業に必要なパソコンのスペックについて書いています。
この記事を読めば、使っているパソコンでQGISのダウンロードや作業ができるどうかが分かります。
結論は、QGISのダウンロード、作業に必要なスペックを知ることで、今のパソコンを使用するのか、別のパソコンを用意するのか、パソコンのカスタマイズをするのかという判断ができます。

QGISの動作環境・システム要件について

一般のアプリケーションは、必要な動作環境やシステム要件が記載されていますが、QGISには記載がありません。
QGISには、いくつかのバージョンがあります。システム要件を知る方法は、QGISのバージョンのリリース日とパソコンのCPUのリリース日を照らし合わせ、推測するぐらいしかありません。
QGISで作業して、自分のパソコンの能力がバージョンに追いついていなければ、バージョンダウンしたほうがよいでしょう。
バージョンに追いついていないかどうかの判断は、以下です。

  • 新規プロジェクトを作成し、レイヤーをのせて保存できるか
  • レイヤーでオブジェクトを作成して保存できるか


新規プロジェクトをにレイヤーをのせる操作=QGISにデータを読み込ませること
です。バージョンが合わなければ、スムーズに読み込ませることができずに、バグが起きます。QGISは、自分のパソコンに合ったバージョンを採用した方が、作業効率を上げれます。

QGISのダウンロードについて


QGISのアプリケーションのダウンロードは、最低でもメモリが8GB必要です。
最新のQGISのバージョンは、“3.24.3”で、ダウンロードデータは1GBあります。
一方、3.16バージョンのダウンロードデータは396Mです。
最新のQGISのダウンロードデータが保存できなかった方は、こちらのサイトから、他のバジョンを使うという選択肢もあります
メモリが8GB以上でデータダウンロードができない、もしくは、遅い場合はパソコンのCPUのスペックを確認します。
中核都市規模の範囲の地図を扱う予定であれば、16~32GB以上のメモリが必要です。
ダウンロードにはCPUも関係します。
メモリが16~32GB以上の場合で、ダウンロードが遅い、ダウンロードできない場合は、タスクマネージャーでCPUの動きがMAXになっていないか確認します。CPUの動きがMAXの場合は、CPUの能力が足りていません。

パソコンのスペックの確認の仕方

  1. Windowsマークの“スタート”をクリック、
  2. “タスクマネージャー”をクリック、
  3. タスクマネージャーの“パフォーマンス”タブをクリック
  4. CPUの項目があります。
QGIS パソコンのスペックの確認
パソコンのスペックの確認

③は、CPUが35%の動きですが、表の天井付近に線があるような状態がMAXの状態です。
CPUのタブをタップすると、コアの状態が確認できます。↓の場合、一つのコアがMAXになっています。負荷がかかりすぎているのがわかります。

CPU


データ変換で、CPUがMAX近くの状態で続けていると、保存時にバグをよく起こします。保存時にバグを起こすと作業分が保存できません。

チェックポイント

QGISは自動保存機能がないので、作業途中のデータは保存できません。

QGISの必要なメモリについて

QGISでの作業は、shp形式のデータが必要です。
データのshp形式への変換作業は、範囲によって必要なメモリが変わります。マップの範囲が広い場合は、大きなメモリが必要になります。

QGISのダウンロード、作業で使うレイヤーに必要なメモリ


QGISで作業するレイヤーは、属性の項目数、オブジェクトの頂点の数によってデータの重さが変わります。レイヤーの数が20以上になる場合で属性の項目数が多いデータを作業する場合は、メモリは16GB以上が望ましいです。

チェックポイント

QGISでは、下地になる地形図やGoogleMapなどをマップビューにのせます。
地形図の準備、地形図のGoogleMapの表示にメモリが必要となります。

地形図は国土地理院でxml形式のデータをダウンロードします。
ダウンロードした後、QGISで表示するには、shp形式に変換する必要があります。

国土地理院のサイトからダウンロードできる地形図はデータが圧縮されたZIP形式。ZIP形式をshp形式にしなければなりません。
“基盤地図ビューア―”(FGDV)というアパリケーションを使い、ZIP形式のファイルをでshp形式に変換します。
ZIP形式からshp形式への変換作業はメモリを必要とする操作です。扱う地域の範囲が広ければ広いほど、必要なメモリの量は増えます。

また、QGISではパソコンにメモリが足りない場合、マップビューにデータを表示できない、shpのデータを統合する、差分するなどのデータの一括変換はできません。

マップビューに地形図が表示できない場合は、データが重いのが原因です。
地形図のデータが重いのは、構成に原因があります。地形図は、道路縁、道路構成線、建物外周線、水涯線、海岸線など10以上のレイヤーで構成されています。表示するレイヤーを選択して少なくできますが、ある程度形がわかるようにするには、5以上のレイヤーの表示が必要です。
広い地域の場合、データが重く、表示に時間がかかったり、スクロールしてアップにしたりすると、アプリケーションはよく落ちます。
アプリケーションが落ちる場合は、ゆっくりにスクロールすれば作業できます。作業がゆっくりなり、確実に作業効率は落ちます。

チェックポイント

2つのレイヤーを1つに統合すれば、データを軽くすることができます。

GoogleMapを利用する場合、GoogleMapは表示するデータをクラウドから引っ張ってきます。
表示した画面をスクロールする時に、メモリが足りないと表示が遅くなります。


下地となる地形図やGoogleMapが表示ができないと、作業ができなくなります。
町単位の作業は、8GBでできますが、ハザードマップなど市レベルの範囲の大きさは、メモリが16GB以上あったほうがよいでしょう。

QGIS
QGIS

学校にスペックがよいパソコンがある場合は

・学校のパソコンで地形図データを変換

・道路と建物のレイヤーと統合

といったメモリを使う作業をしてしまおう。

準備できた軽くなったshpを、自分のパソコンに取り込む工夫もできるよね。

QGISの作業準備、shp形式への変換


標高データを扱う場合は、更に、メモリの容量が必要です。メモリが必要なのは、国土地理院のサイトからダウンロードし、“基盤地図ビューア―”(FGDV)でshp形式に変換する時です。
8GBのようにメモリがない場合は、基盤地図の1区画ごとに変換します。いくつかの区画データが必要な場合は、1区画ごとに変換したデータを1つずつ統合します。

標高データのshp形式への変換作業に必要なメモリの目安

16GBのメモリで作業できるのは、国土地理院のサイトに表示されている2ブロックぐらいです。
中核都市は、おおよそ8ブロック以上です。16GBのメモリで都市規模を作業する場合は、は数回に分けて標高データをダウンロードし、shp形式にデータ変換します。
大きな範囲、中核都市以上の地形データや大きなデータを一括で変換したい場合は、32GB以上のメモリが必要です。
データの結合はCPUのスペックが関係します。中核都市以上の場合、メモリの容量が16GB以上、CPUのスペックがベンチマーク10000以上が必要です。ベンチマーク8000ぐらいの場合、バグが起こる時があります。

作業ポイント!

QGIS上では、レイヤーの数が多いとデータが重くなります。
メモリがないパソコンの場合は、種類が同じであれレイヤは結合させでば、プロジェクト自体のデータを軽くできます。
プロジェクトのデータを軽くすると、画面のスクロールの速度を速くすることができ、結果、作業効率を上げれます。

QGISの必要なCPUについて

CPUに関しては、QGISだけではなく、どんなアプリケーションでも、スペックはあればあるほど、作業効率は上がりまs。
CPUは最低でも、ベンチマーク8000以上が望ましいですが、メモリと同様にどういった作業を目的にするかで大きく変わります。
QGISでは、ある程度(ベンチマーク8000以上)のCPUの能力がないと、作業時にマウスを速くスクロールさせれません。
QGISでは、地形の確認、場所の確認などでマップのズームイン、ズームアウトを繰り返します。
ズームイン、ズームアウトのマウスのスクロール速度に、CPUが大きく関わります。
スクロール速度にCPUが追いつかない場合、バグが起きQGISが落ちます。
アプリケーションの種類では自動保存機能がありますが、QGISは自動保存機能はありません。作業中のデータは、自身が保存ボタンを押した時点まで戻ります。
作業する単位が「町」単位であれば、それほどCPUは必要ありません。
中核都市以上で、地形図データをマップビューに表示し、データを一括変換する場合は、CPUのスペックはベンチマーク20,000以上あったほうがよいでしょう。

作業ポイント!

ポリライン、ポイント、ポリゴンを作成というようなオブジェクトの作成は2.18バージョンの方が、スクロールの動きは速いです。
パソコンのスペックがないけどQGISを使いたい場合、2.18バージョンで作業するという方法もあります。
但し、データの加工、変換に関しては、バージョンが新しければ新しいほど、作業の能力が上がり、精度も上がります。

まとめ:QGISの必要スペックはデータ作業量に関係する


QGISのアプリケーションは、使う目的、パソコンのスペックを考えて選択できます。
shp形式のデータ作成は軽い作業ですが、shp形式を加工作業は重い作業で、メモリが必要です。
また、プロジェクト上の作業は一括変換などをすると作業領域で使用するメモリが必要になってきます。
今、作業がしづらいと思う方は、原因がメモリなのかCPUなのかをタスクマネージャーのパフォーマンスで、確認した方がよいです。
確認して、パソコンに負荷がかかりすぎている状況であれば、作業効率が落ちています。
スペックが合わないパソコンに無理をさせると、ある日突然、データが保存ができない、消えます。CPUのよくない、メモリが不十分なパソコンに負荷をかけて、ある日使えなくなる事例は何度も会社で見てきました。データを取り出すには、数万円かかります。何より、仕事なので、取り出す時間でロスが生じます。さらには、データを取り出せない場合もあります。損益の方がはるかに大きいので、QGISの作業はスペックが合ったパソコンを使用した方がよいです。
作業効率をあげるためのパソコンについては、こちら↓で書いています。